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血潮の風

真っ白なベタ雪が冬の爪痕に落ちる
手向けられたカサブランカ
それは無言の劇のように まるで何かを

伝えてるように感じた風に
祭囃子と威勢のいい声 悲喜交々の
真夏に 練り歩く宴 華やかな舞

胸の中に住み家を替えた人もここに

今 体中を全ての想いが血となって
駆け抜ける血管 それは漁火 暗闇に
灯る時にも似た誇り 誰一人消せないままの哀しみを胸に秘め
血が騒ぐ

無情を知り愛情を知った
あの日の月は今も輝く 逢えぬ人の
夢見た夜の色に これからの色を重ねていく旅路
忘れようとして忘れるものはないと知る心で

消えたくないものは消え 失いたくないものを失った冬の街
哀しみを消したいわけじゃなく 歩き続ける強さが欲しいと言った

厳しい季節に四尺玉は鮮やかに 儚かろうと咲き誇る
それは魂の花のよう

今 体中を全ての想いが血となって
駆け抜ける血管 戻りたい時 包むのは
レクイエムの調べか 過去は行き止まりで 頭を垂れてる稲穂に感じる物が

今 体中を全ての想いが血となって
駆け抜ける道で 子供のように空を見て
大人の顔で背水の陣に微笑みを 転がり始める魂のブルース

血が騒ぐ 浮世の憂さを晴らす 宵の宴に杯を交わして
血が騒ぐ 鼓動の化身の太鼓に乗せ 思いの丈を鳴らして
血が騒ぐ 生きてる事を確かめてる 怒り泣き笑いの足取りで
血が騒ぐ 見せつけられた現実と 七夕の短冊の願いを乗せた
風になると