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アイボリー

未来に人差し指を突き上げ
記憶に中指泳がせ
虚しさを胸元に流し 彼女は永遠という名の残り香
嗅ぎながら夢を持て余す
アイボリー 本当の気持ちは

一時でも満足と言いながら
どうにかなりそうな心で独り言に飽きている
あの人に会ったのはいつだっけ
口癖は馬鹿だから 臆病 心は少女
アイボリー 酔えば滲むエロス

せめてもの願いを胸に灯して歩いて
物分かりがいいって そうするしか そりゃ愚痴も

何気ない言葉に期待 勘違い また信じ
また繋いでみる手と手

足跡に風が吹いた 容易く消さないで
捨てようか まだ持とうか この想いをと
今夜 心も体も張り裂ける熱の中で
確かな答えを欲しがったり逃げたりして
また誰かに足枷だと言われ
アイボリー 始まりの季節は
アイボリー 溜め息をついていたの

忘れようと呟いた頃 電話のベルが鳴り
呼ばれ彼に会いに行く
忙しく夜は過ぎ

獣になり終えた後に見える裸の心
また気付き彼女は見る
たどった赤らんだ点と点

足跡は私の物 足取りを軽くしたい
夜にとどまろうとする人 朝へ駆けようとする人
ここは交差点

時を泳ぎ 彼女は破れかぶれの先へ
行きたいと呟き喰いしばる
アイボリー 真似ではもうなく
アイボリー 強さを咲かせる

もう勇んで 運命に なすり付けようか
もう勇んで それは二人 もしや一人か
もう勇んで 私のために歩こうと
もう勇んで ありがちだけれど髪を短くした
アイボリー・・・・・・