鼓動の舞

まるで何もなかったかのような
冬の青空は綺麗
静寂が実感を遠ざけ
明白な　やるせない風が吹く

言葉にすれば想いからは　ずれ
駆けずり回る影と混乱
呆気ない　立ち尽くした世界
去っていた　昨日までのあの世界

あの空　見上げたのは今を
まともに見る事さえ出来なかったから

あなたのいない街で明日を
少しずつ耕すほど　あなたを知る

深く刻まれた儚さの舞
種を蒔く　哀しみと同じ数だけ

幾千の　幾千の

あの声　月影に響いた気がした
見守るように月が輝いていた
どこへ行けばいいと呟いた夜に

あなたのいない街で明日を
少しずつ耕すほど　あなたを知る

狂おしい季節　気晴らしの汗
ためらいの雨　貰った傘　結んだ約束

脈打つ体　奏でるこの血
滴るメロディー　答えは足音の向こう

深く刻まれた生命の舞
種を蒔く　哀しみと同じ数だけ
願いと同じ数だけ

幾千の　幾千の
喜びを　分かち合う
収獲を　収獲を
情熱を　微笑みを