歌詞のリストは左のメニューのLiricsへ。


難破船のシーツ

風が盗んだ夜明け 難破船のベッドで灯されてゆく
苦痛も弾けた 力任せの約束も
柔らかになる時も離れられずに魅かれ

分かり合う時 嬉しく切ない
不器用過ぎる二人がいる

君を知るほど迷って だけど欲しい 心置きなく心
置きたいと願う時刻 あの言葉 出会った あの時
ずれていたならばと 空に浮かべてみても
理屈だけで片付くなら
こうして そばにいたりはしない

指で唇なぞり未来に君を求め
シナリオを越えない現状 シーツにもつれて

引き返せない想いは募ってゆくのに
なぜ 解き放ちきれない

愛しい時を愛しいと 言えるだけでいいのに
風は二人を揺らし
後ろめたさを刺して

受け止めようとした物 心から
はみ出てしまう夜に ついて出る欲望が咲く

指で髪の毛なぞり未来のベール剥ぎたい
脱ぎ捨てた服のように 散らばった今を

引き返せない想いは募ってゆくのに
なぜ 解き放ちきれない

根無し草のような暮らしなのに
根を伸ばす 君への想いが

三日月にぶら下がる夜を 満月の手前で
二人 何度か躊躇
何も気にせず抱き合えたならばなんて

過去にしきれない君のあの恋
二度目の夜には 本当は知っていた そして今の

僕等の狭間で揺れ 分かり合っているのに どこか遠い
僕等の秘密をまた 共有しては語り明かしても
夜明けがまた来ない

君のいない夜を過ごして 確かめて 溢れ出して
どこへ どこへ